『Mentiroso』これは最近覚えたスペイン語。意味は嘘つき。 ああ、きたきた、あれこれ理由をつけてふんだくろうとする観光客ズレした現地人。私もmitsueも鼻息を荒くして「そんなん聞いてへんわ!!」とやりかえす。ここで親父は「ツインの共同バスの部屋は朝ごはんついてないから。朝ごはん付きはブライベートバスの部屋だ。」と言ってくる。でも、よく考えてみると親父は「日本人だから朝ごはん付き」といってきたのであり、決して「ブライベートバスの部屋」だから朝ごはんがついてきたのではない。 日本人のガイドブックに掲載されると、調子にのって日本人に対して値段が上がったり、質が下がったりすることがあると聞くが、まさにその通り完全に日本人をナメている態度がミエミエだ。こうなったら、今宿にいる日本人を全員連れ出してやろうかと思ったが、残念ながら私達はアレキパへのバスの時間が迫っていてタクシーが目の前で待っている状態だった。焦っていたのであと5ドル投げるよう渡してしまった。後悔と反省の嵐である。去り際に親父に「no more japanese」と叫ぶのが最後の抵抗であった。 こんな時、多くの日本人はどういう対応をするのだろう?「そういうだまされたり、ボラれたりするのも旅の一部として楽しまないと!」という都合のいい解釈で、相手の言い分に従ってしまうのでは?しかし、よく考えるとこの「まぁ、いいか。」の積み重ねが、日本人がナメられる状況を作ってしまっていることは明らかだ。 こんな話がある。インドのリクシャから降りる時、あれこれ理由をつけて事前に交渉した値段より高い値段を要求してくる。このとき日本人は悪い癖で日本円に換算し、上乗せが微々たる金額であると考え「ま、いいか。」で渡してしまう。しかし、イスラエル人(兵役を終えた彼らの多くはしばらく旅にでる。友達や親兄弟からの旅情報を豊富にもっている人々だ。)は「I'll kill you!」と言って一円も払わずに降りるという。なので、リクシャのドライバーは一円ももらえないくらいなら、事前交渉の値段でイスラエル人を乗せ、日本人に対してはボルという風習が出来上がってしまったそうだ。 都合のいい解釈によって自分が「ま、いいか」の行動をとると、その後旅する日本人に迷惑がかかる。その自覚が必要だと思う。今回、私達は時間がないことを理由に5ドル渡してしまった。しかし、親父にはき捨てた「no more japanese」を実行すべく、ガイドブックの会社に投稿し、削除してもらうよう依頼するつもりだ。 世界中で日本人は狙われるが、これは単に「金持ち」だけが理由ではなく、「闘わない日本人」であることを狙う方もよく知っているのだと思う。南米の中でも特に多くの日本人が訪れる観光大国ペルーに来て、調子のいいことを言って後でふんだくろうと目論むペルー人によく遭遇する気がする。最近では残念ながらペルー人の言うことは3割も信用していない。まさに「嘘つきインカ野郎」キャラが定着している。 ということで、今いるアレキパから再度ボリビアに抜ける為にプーノに戻るので親父を懲らしめる方法を現在練っている。スペイン語で文句を言うために、辞書を開きmentiroso以外に何が親父に言えるのか、待ってろよー!って感じである。 闘え日本人!! 追加:こういう時のおすすめスペイン語、知っている人はぜひ一報を…。
yoko...1月2日 Daiary Indexへ
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